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行事 社団法人 全国珠算学校連盟



第37回全国珠算学校集合研修会 

   於 「ウェスティンホテル淡路」
 
第一講「日々是好日」・・・視点を変える
                                         八浄寺住職 岩坪眞弘 僧正

  岩坪眞弘さんは、まさに“日々是好日”を地でゆく話しっぷりであった。僧正さんは、幼稚園児の指導に携わった長いご経験から、児童教育の大切さを説きながら、自然・宇宙の心と仏の心をやさしく説法された。視点を変えて、現代社会の心の荒廃に警鐘を鳴らし、そろばん教育の現場にある先生方に、この心を子供たちに伝えてくれることを托された。
  講演内容の概略は次のとおりである。

朝という日本文字はすばらしい。つまり、朝という字を分解してみると、十月十日となる。これはお母さんのおなかの中で、赤ちゃんが育つ期間である。
“おはよう”のことばは、一日が暮れて暗黒の夜となり、再び朝となって光の世界が蘇える、という命の誕生を、お互いにお祝いしあう言葉である。
今日という一日は、一年365日の中の単なる一日ではない。二度と巡ってこない一日であって、いわば“一日が全生涯”の一日である。

「仏心とは大慈悲(やさしさ)である」
〔設問〕ここに5つのこしかけがある
  子供の数は7人である。何人がこしかけられないか。〔答〕2人
  ところが、子供の中にひとりだけ違う答えがあった。その子が言うには、“7人がかわりばんこにすわったら、皆すわれる”という答えだった。つまり、すわれないお友達がかわいそう、というやさしい心が、算数の世界に疑問を投げかけたのである。参加していたお母さんたちから、大喝采が送られた。

弘法大師は、この宇宙は、次の5要素からなりたっていると説いている。
  地・水・火・風・空
「大いなるものに、生かされあることを、今朝吹く風の涼しさに知る」
現代社会は、思いもよらぬ事件が次から次と発生し、特に子供のいのちの扱われ方が目に余る。
根本原因は、“速さ”にあると思う。速く行きたい、速く金持ちになりたい。自然のリズムは、何万年何億年と変わっていないのに、人間だけが速さを競い合い、いのちの歯車が狂ってしまっている。
長寿の秘訣は、急がず・あわてずに長い息をすることである。
「煩悩 即 菩提」悩み苦しむことの中にこそさとり(幸)が生じる。

「渋柿の渋そのままが甘さかな」
この世の中は、陰と陽・善と悪・男と女・天と地というように、+と−の要素で成り立っている。したがって、これらがほどほどに融合する知恵の妙が必要である。

人間社会では、俺が俺がの自己主張は、ほどほどに押さえてかからなければ、個人だけでなく、社会全体が崩壊してゆく。
「物の集まらざるは恥なり、集めて己のものにするものなり」
・豊かになったからといって、握り締めたら駄目
・桜の花は“よってらっしゃい”とは言わぬが自然に人は集まる
・人は、美しいもの・かぐわしいものに集まる
・「自利利他」の精神の豊かさを求めよ
自然、宇宙の神秘
・人間は、ミカンの一つぶさえも、その手で造り出すことはできない
・いのちとは宇宙のこと
・宇宙それ自体から、不幸も病気も生まれてはこない
・一枚の紙にさえ、宇宙の営みという、いのちの共生を連想しよう
いのちの根元をだいじにすることを、子供たちに教えよう。すべて人間は母から生まれてくる。母がしっかりしていたら、子供もしっかりしてくるものだ。
忘れるな、頭より足を忘れるな。花より根を忘れるな。見えるものよりも見えないものを忘れるな。


講師の両先生(岩坪眞弘僧正・金井一頼先生)

講演に熱が入る岩坪眞弘さん
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