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行事 社団法人 全国珠算学校連盟



第37回全国珠算学校集合研修会 

   於 「ウェスティンホテル淡路」
 
第二講「顧客価値創造による事業の再構築」
                                 大阪大学大学院経済学研究科 教授  金井一頼先生

  一般的には、むつかしい演題の講座であったが、大阪で研究活動されておられる先生だけに、やわらかな関西テンポの語り口が、聴き手に肩の力を抜かせる内容となった。
  現代消費社会の実際の事業展開の消長を「ケーススタディー」として、マーケティング手法で分析し、結論として「良い経営の要件」を抽出しようとする手法であり、環境変化に対応したきわめて実践的な顧客価値創造の方向を提案することにより、事業の再構築にサジェスションするものである。
  直接的に、珠算教育の現場に適用することは困難であっても、参考にしながら、応用を試みることなら今すぐにでもできるのではないか。以下、講演の内容をレジュメ的に揚げてみた。

[顧客価値創造が経営を活性化する]
顧客は問題や興味を満足させてくれる「解」に対して対価を支払う
顧客価値や満足を知る→対話による相互作用が重要

満足した顧客は組織を信頼し、さらなる欲求を提示する→ブランド構築のベース→ロイヤルカスタマーは伝道者として良い評判を広げ、不満で満ちた顧客はテロリストとして悪い評判をまきちらす→組織の成否の分かれ目

顧客価値創造の基礎となる能力の再検討と深耕が重要
[戦略的思考による事業再構築]
事業コンセプトの再検討
→顧客価値の創造
→事業再構築のベース
→人が人を呼ぶ経営へ
[戦略的に考えるということ]
顧客とは  ○ 顧客が求めるものとは  ○自分の能力とは  ○ 市場とは
→製品・サービスとは
→事業コンセプトが鍵
[戦略的に見て、似て非なるもの]
宿泊業の似て非なるもの
   リッツカールトン VS 東横イン
ファッション産業の似て非なるもの
   ルイヴィトン VS ユニクロ
→顧客も、顧客の欲求も、欲求を満たす能力も異なる
[成功事例からの学習]
戦略変革による顧客価値の創造:感動
→自らの能力の再検討
→顧客との対話
→能力を活かせる顧客欲求の発見
→事業コンセプトの再検討(視点の転換)による新たな顧客価値の創造
[旭山動物園再生物語]
59万7千人(’83) →26万人(’96)
ビジョン回帰と知恵集めの場と実験(ワンポイントガイド、サマースクール、情報板)
小菅園長の登場とリーダーシップ:理想の動物園へ向けてのベクトル合わせ(ふれあい広場→こども牧場)
「生体展示」「行動展示」(ととりの村)という戦略の創造→もうじゅう館、さる山、ぺんぎん館 etc.
飼育係の活躍の舞台
お客さんと従業員の感動の共有:顧客満足と従業員満足の共振
[印章業界の苦悩と革新]
印章業界の環境変化
(1)彫刻ができる人の減少
(2)印からサインへ
(3)ワシントン条約による最適印材の入手困難性
印章業界の革新
明確な顧客設定(日経の読者)
チタン素材によるインターネットを利用した顧客参加型の印章づくり
[音楽教室の衰退と活性化]
音楽教室の衰退の原因:
(1)受験教育の激化→情操教育への関心低下
(2)少子化
音楽教室の活性化:
(1)楽器を弾くことにあこがれを持つ中高年へ向けての訴求
(2)レッスン内容の変化
→顧客を変え、顧客の潜在的欲求を満たす
[ソメスサドル物語:日本のエルメス]
歌志内市誕生→一時倒産の危機
競馬騎手を顧客として最高の馬具を提供
事業としての限界
皮のなめし、加工という自社の能力を活かせる分野への多角化
高級バッグへ進出し、デパートへ納品
青山へ
[良い経営の要件]
コトづくり:
(1)夢、価値観、言動
(2)仕組み、活動
ヒトづくり
モノづくり(製品・サービス)
→三位一体の経営(感動が共振する)

プロジェクターで講演される金井一頼先生
 

来年は栃木・鬼怒川研修へどうぞ!
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