位取りは算数の原点です。数を習いたての子供は「じゅうご」を105と書くことがあります。勿論、これは15が正しいのですが、まだ、十分に位取りが理解できていないわけです。 そろばんを使用すると、一目瞭然ですから、こんな間違いをすることはありません。 また、くり上がりや、くり下がりの理解も簡単になります。だから、そろばんは算数の授業には欠かせない教具といえるのです。 現在、小学校では、3年生、4年生でそろばんが計算されています。そして、5年生、6年生でも、計算の負担を軽減し指導の効果を高めるため、適宜、そろばんを用いさせるよう、教育現場に希望する指導要領の内容になっています。 ![]() 人間の大脳皮質に占める面積でいちばん大きいのは手の部分です。 「脳は手の活動で育つ」とか、「手は外部の脳である」と哲学者たちは言いました。 手や指を動かすことは、脳の活性化をすすめ、目覚めさせることになるのです。だから、老人性痴呆症などの予防にも効果があるのです。 人間の脳は、目に見えるもの(視覚)、耳にきこえるもの(聴覚)、手に触れるもの(触覚)、といった具体的なものに対する感覚は強く、数の概念といった抽象的なものには弱くできているのです。したがって、数などはそろばん珠で具体的に目に見えるようにすれば、よく理解できるのです。 珠算式暗算では、頭の中にそろばんをイメージさせ、頭の中でそろばん珠を動かすことによって計算するのです。 そろばんは数を目に見えるように造った教育器具であることがわかります。 秀才には理由がある ![]() キーを押すだけで答えがでてくる電卓は計算のプロセス(過程)が見えないので計算力は身につきません。そろばん学習では数を理解し、計算のプロセスを自分の頭で考えながら、珠を動かして答えを出すのです。だから、計算力が身につき、数感覚が養われるのです。 子どもたちは、ゲームをしたり、器具をいじったり、からだを動かすことが大好きです。 だから、そろばんを器具として使用するそろばん学習に興味を持ち、ゲーム感覚で数を楽しく、遊感覚でやすやすと理解してゆくのです。 現代っ子は、根気がなく、忍耐することが大のニガ手です。その点、そろばん学習では、集中力の有無が上達するかどうかのバロメーターですから、いわば集中力の道場でもあるのです。 頭の良し悪しは、集中力の差、という心理学者もいるぐらいですから、そろばんは、さしずめ頭を良くする器具といえるかもしれません。 |
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