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- そろばんとは
世界が見つめる世界最高の「算数教具」
そろばんは約500年前(室町時代)、中国(明)から日本に伝えられました。その後日本人は工夫と改良を重ね、速算に適した現代のそろばんを完成させました。時代を通して、珠算は教育文化の基礎となり、特に戦後の産業・経済の発展に大きく貢献してまいりました。また、OA革命といわれる現代のコンピューター時代にあっても、教育機器としての価値を高めています。その理由は、どれほど進んだコンピューターであっても、操作するのは人間であり、その機器を確実・迅速に操作するためには、数感覚に優れた人間の力が有効だからです。数感覚の養成にそろばん学習が効果的であることは、教育者の認めるところです。
現在、世界の教育者の目は、日本人の計算能力に注がれています。
なかでも、日本人の暗算力は、"マジック"と言われるほど驚異の目で見られ、
研究されています。この暗算力は"珠算式暗算"と呼ばれ、
そろばん学習からのみ得られる特別な能力です。
世界の中で、日本人は伝統的に計数に強い民族とされていますが、
その素質はそろばんに負うところが大きいのです。
残念なことに、これらのすばらしい日本人の素質も、近い将来、
消え去るかも知れない危機にあります。
それは、現代の日本人がそろばんから距離を置く傾向にあるからです。
このような由々しい背景を踏まえて、基礎教育の場におけるそろばん学習の
重要性を再認識しなければならないといえます。
国際化社会に貢献
日本の伝統文化そろばんの良さを求めて世界各地からたくさんの教育学者・研究者が日本を訪れてきます。また、日本からはそろばんの素晴らしい有用性を広めようと、多くの人々が世界各地で珠算指導やデモンストレーションなどを行い、SOROBANの普及につとめています。
そろばんと算数
位取りは算数の原点です。数を習いたての子供は「じゅうご」を105と書くことがあります。
勿論、これは15が正しいのですが、まだ、十分に位取りが理解できていないわけです。
そろばんを使用すると、一目瞭然ですから、こんな間違いをすることはありません。
また、くり上がりや、くり下がりの理解も簡単になります。
だから、そろばんは算数の授業には欠かせない教具といえるのです。
現在、小学校では、3年生、4年生でそろばんが計算されています。
そして、5年生、6年生でも、計算の負担を軽減し指導の効果を高めるため、
適宜、そろばんを用いさせるよう、教育現場に希望する指導要領の内容になっています。
眠っている脳を目覚めさす
人間の大脳皮質に占める面積でいちばん大きいのは手の部分です。
「脳は手の活動で育つ」とか、「手は外部の脳である」と
哲学者たちは言いました。
手や指を動かすことは、脳の活性化をすすめ、
目覚めさせることになるのです。
だから、老人性痴呆症などの予防にも効果があるのです。
そろばんと暗算
人間の脳は、目に見えるもの(視覚)、耳にきこえるもの(聴覚)、手に触れるもの(触覚)、といった具体的なものに対する感覚は強く、数の概念といった抽象的なものには弱くできているのです。
したがって、数などはそろばん珠で具体的に目に見えるようにすれば、よく理解できるのです。
珠算式暗算では、頭の中にそろばんをイメージさせ、頭の中でそろばん珠を動かすことによって計算するのです。
そろばんは数を目に見えるように造った教育器具であることがわかります。